2018年12月28日金曜日

2018年の投資を振り返る(その2)

2018年の投資を振り返るその2。(その1はこちら)

日本株について。
2018年は多くの日本株を売買した。
昨年まではいくつかの株を買ってしばらく持っているだけだったが、今年は自分ではやり過ぎではないかと思うほど多くの銘柄を頻繁に売買した。
その結果は、もちろん今年の市場の波乱もあり、マイナス。
できたこと、できなかったことを振り返りたい。

1. ある程度できたこと

1.1 損切り

昨年までは積極的な損切りはしなかった。
ずっと市場が堅調で損切りしなくても済んだということもあるが、2008年のリーマンショックの頃は50%以上下がってようやく売ってしまったものも多い。
今年は割と積極的に損切りしていき、買値から-10%~-20%くらいでばんばん売った。
その後地合いの悪さもあり、さらに下がっているのを見ると、損切りして正解だったと思う。

ただ機械的に売ってしまうと、この数日の暴落とかはほぼ全部の株を売りたたくことになってしまうので、それはちょっと違うかなと思うが。

状況にはよるが、タイミングの悪かった投資は必要経費として早めに損失を確定しようと思うようになった。

2. できなかったこと

2.1 利食い売り

長期投資ではバイ&ホールドが基本かもしれないが、損切りルールを実行しようとすると市場急落の際に全部売ることになってしまい、それでは利益を出せない。
やはり株価が上昇して、上昇しすぎかな?と思う時は一部利食いしたいと思う。

一部の株では、運もあるだろうが利食い売りできたのもある。
しかし、明らかに高い株価で売っておけば良かったなーというのもいくつかある。

高値で売れなかったもの
2018年1月ごろのファナック、2018年4月ごろのメディカル・データ・ビジョンなど。

もちろん高値のタイミングを当てることはできないが、ピークを過ぎて株価が下がっていくのを見ているだけといいうのはもったいないなと思う。

2.2 モメンタム投資

上昇トレンドにあるものを買う。下降トレンドにあるものは買わない。というのがモメンタム投資。
上昇トレンドにあるものをいくつか買ってみたが、上記のようにうまく利食い売りできず、結局その後下がって損を出した株も多い。
下降トレンドの株なのに、もうそろそろ下げ止まりか?と思って買い、さらに下がるもの多し。
自分にはモメンタム投資は合わないなーと思うが、それでも下落トレンドにある株は今後も避けようと思う。

こんな調子だと「個別株なんか手を出さずにファンドでも持っておけ」と自分で思ってしまう。その方がだいぶ気も楽だが、いろんな会社のことを調べたりするのはやっぱり楽しいからしてしまうのよね。


基本的には「株価が上昇傾向で、優良な会社を安値で拾う」ことを目指して来年もやっていこう。

2018年12月23日日曜日

2018年の投資を振り返る(その1)

今年もあと1週間ほどで終わり。
大納会まであと数日あるが、自分の投資としては今年の分は終わった気分なので、振り返りをしようと思う。

1. 概況

昨年に会社を辞めてから、セミリタイア状態の今年1年。
時間もあるし、資産を増やせたらいいなと思い、日本の個別株を色々売買してみたが、市場の変調もあり、ダメダメな感じだった。
ダウでみると2月、10月、12月に大きな下げがあった。
10月くらいまではなんとかがんばってみようかと思ったが、10月の下げでいったん現金比率を増やした感じ。
日本株の銘柄を見直しつつ、様子見の感じである。

2. NISA、iDeCo

NISA、iDeCoは継続して積み立て投資。
5年後あるいは10数年後に向けての投資なので、今の投資環境でどうこうすることはない。
NISAの投資対象は、今までの私の投資成績から世界各地域の投資信託の積立である。
銘柄は下記の通り。

  • たわらノーロード先進国株式:2万円/月
  • たわらノーロード先進国リート:2万円/月
  • たわらノーロード新興国株式:1万円/月
  • ひふみプラス:2万円/月
年間120万円の枠に対して上記で84万円。残りの36万円分はスポットで安いなと思った時に任意の銘柄を購入する。
今年も120万円分購入済み。

3. アメリカ個別株

今年10月くらいまでは楽観的に来ていたが、下記のようなブログを読んで下落相場に備えないといけないなと思った。


要は、今年の株価の下落要因はアメリカが金融引き締めを行っているから。
2008年以降世界中で量的緩和により株価が上昇した分、引き締めをすると下げるのは当たり前と。
非常にわかりやすい話しである。

Amazonは9月に2050ドル、NVIDIAは10月に292ドルに最高値をつけて下げている途中であったが、2017年に購入し始めてから大きく増えてきたことを考えて一部売却した。(GOOGLも)
しかし長期的(この先数年)にはAmazon、GOOGLもNVIDIAもまだまだ成長すると考えているので全部は売却しなかった。

あとはマイナスになっていた、Chubb(CB)も売却。
それ以外のJNJ、MMM、Vは利益も出ているし配当をもらいたいので、そのまま保有。

12/11になってMMMとMicrosoft(MSFT)を少し買ってみたが、その後また大きく下げたので、アメリカ株はしばらく様子をみた方が良さそう。

4. 投資信託、ETF

NISA以外の投資信託、ETFも購入してから8年とか10年経っているものがある。
上記のような市場の状況もあるし、セミリタイア状態となって現金収入がほとんどないので、現金比率を高めるために、一部の投資信託、ETFを売却した。
NISAの積立の資金や1、2年のうちに大きく下げているところで拾えたらいいなと思う。


日本株については多く売買しており、まだ整理できてないので、また改める。




2018年10月26日金曜日

日本電産(6594)の2019年3月期2Q決算説明会内容を確認

日本電産(株)の2Q決算説明会の音声配信が公開されていたので、その内容を聞いてみた。
気になった(気に入った)内容を下記に箇条書きにする。


  • 1Qに対する2Qの売上をみると、車載、家電系の売上が若干減っており、吹いてる風が弱まってきた。と感じている。しかしそれは好きな状態。風が止まっても凧を揚げる(利益を上げる)のが日本電産である。
  • 米中貿易戦争があってもメキシコ工場の増産ピッチを加速し、米国向けで競合を撃破。世界各地に工場を作っているから、どこかの地域で問題が発生してもきちんと供給できる体制にしている。
  • メキシコに行った時になんでこんな狭い土地しか買ってないのか?と怒鳴った。どれくらいの広さを買ったら良かったかと聞かれたので、「10倍や!」と答えた。
  • 車載用モータの引き合いが殺到。今後数年の売り上げ目標に対して、引き合い見込みは3倍くらいある。
  • 車載用モータの営業利益率将来的には25~30%と予想している(現在16%)。
  • MSグレスナーほか5社程度のドイツの会社の買収で減速機関連のすべての商品が揃う
  • 15~30%の利益率を取ろうと思うなら、シェア100%取るくらいのつもりで事業をやらないといけない。
  • モノがないから値段を上げるようなことをしてはダメ。注残があることを誇りにするような会社はダメ。
  • 自社でも供給できない注文を取ったらダメと言っている。基本的には45日。
  • 値段が下がるから普及する。高いものは普及するわけない。値段を下げて需要が高まるのなら下げる。需要が変わらないのなら下げない。
永守さんは、企業経営者にはこれくらいの意気込みでガンガンやって欲しいと思える、見本のような人である。



2018年10月11日木曜日

NVIDIA(NVDA)を調べる

NVIDIAの株を初めて買ったのは2017年1月。
その頃は車の自動運転用のAIチップの本命として話題となっており、投資した。
その後も順調に株価は上昇しており、さらに買い増ししようとしているが、改めて会社のことについて調べてみた。

1. 製品と競合

1.1 競合

グラフィックチップとしての競合は以前はATI Technologies(2006年にAMDが買収)のRadeonシリーズかNVIDIAのGeForceシリーズかと比較されていたが、今はRadeonの影はだいぶ薄くなっているように思う。
またローエンドのPCのグラフィック出力はCPUができるようになっているので、外付けのGPUを使うのはハイエンドモデルとなっている。

AIチップとしては、今はGeForceがメジャーであるが、GoogleやAppleなどいろんな会社も作ろうとしている/作っている。

どちらでもNVIDIAは一番といっても良いだろう。

1.2 性能向上

CPUはムーアの法則の限界により最近は毎年10%の性能向上まで落ちているが、GPUは毎年50%成長を続けるらしい。
また1つのアーキテクチャ(チップ構造)を拡張して利用しやすい構成にしているのも効率がよい。

データセンターでもGPUを使った最新の環境にすれば、CPUベースのサーバーより設置面積・消費電力・費用を削減できるよと主張している。

GPUはムーアの法則を越えて性能向上させるの図
(INVESTOR UPDATE Sep.2018(NDR-Sep-2018-FINAL.pdf)のp.3より引用)

2. 主な用途

NVIDIAが注力している用途・アプリケーションは下記のようなものがある。
NVIDIAが注力する主な4つの分野
(NIVIDIA 2018 Investor Day Presentation(NVIDIA-2018.pdf)のp.5より引用)

2.1 Gaming(ゲーム、eSports)

ゲームというと遊びでやってるゲーマーを思い浮かべるが、最近はそこから発展してeSportsとして大きくなろうとしている。
eSportsになるとスポンサーがついて賞金も出るし、プロのプレーヤーも出てくる。
一部の人だけのものではなく、より一般的になって多くの人が楽しむようになってくる。
きれいな映像を大画面で多くの人に見せたりするので、より高性能な環境が必要となるだろう。

2.2 Pro Visualization

より高度なCG(Computer Graphics)ということだろうか。
今まではあらかじめ膨大な計算をしてCG映像を作っていたが、NVIDIAの最新のRTXという製品ではリアルタイムでのレイトレーシングができ、リアルタイムでより自然に近いCG画像を作れるとのこと。
これによって、映画やCMなどもよりきれいなCGになるし、自動運転のシミュレーター映像などにも使える。
また医療分野でもCTやMRの画像を3次元化してきれいに表示できるようになる。

2.3 データセンター

IoT機器のデータや車の走行データ、音声・画像・動画、ECサイトなどの購買データなど、データはいくらでも増えていく。
さらに世の中にあるデータをかき集めてAIの学習やシミュレーションをさせるということをいろんな業界で進めている。
そのためのデータセンターは今後も必要になるし、Deep learningなどするにはまだいくらでも性能向上が必要である。

2.4 自動運転

お乗用車やトラックの自動運転の実用化・高度化を各社が進めている。
NVIDIAは自動車業界向けのオープンプラットフォームを用意して、自動車メーカ・部品メーカ・地図・センサーなど多くのパートナーと協業している。
また自動運転は自動車だけでなく、ドローンやロボットも関連してくる。


NVIDIAによると上記4分野の市場の3年平均成長率は下記のように大きく成長しているとのこと。また今後も少なくとも数年はどんどん伸びていくだろう。

 3年平均成長率(CAGR)
  • Gaming:~40%
  • Pro Vizualization:6%
  • データセンター:~85%
  • 自動運転:45%
4つの市場の成長率
(NIVIDIA 2018 Investor Day Presentation(NVIDIA-2018.pdf)のp.52より引用)

3. 業績

FY2017とFY2018を比較すると

  • 売上:41%増
  • 営業利益:63%増
  • EPS:61%増
業績の変化(FY2017→FY2018)
(NIVIDIA 2018 Investor Day Presentation(NVIDIA-2018.pdf)のp.51より引用)

粗利率、営業利益率についてFY2015とFY2018を比較すると
  • 粗利率:55.8%→60.2%(4.4ポイント上昇)
  • 営業利益率:20%→37%(17ポイント上昇)
とそれぞれ大きく上昇している。
営業利益率の変化(FY2015→FY2018)
(NIVIDIA 2018 Investor Day Presentation(NVIDIA-2018.pdf)のp.59より引用)

また市場ごとの粗利率のグラフが下記のようになっている。
粗利率の高いGaming、データセンターの事業が伸びると粗利率もさらに向上することが期待できる。
市場ごとの粗利率
(NIVIDIA 2018 Investor Day Presentation(NVIDIA-2018.pdf)のp.55より引用)

4. 結論


以上のことを考えるとまだまだ安心して株を保有・買い増ししようと思う。


2018年10月10日水曜日

外国株の投資先を考える。

四半期ごとに入ってくるアメリカ株・ETFの配当が最近まとまって入ってきて、ドルでの口座残高が2,800ドルほどになったので、外国株(ETF)を買い増ししようかと思う。
そこで保有銘柄をチェックしてみた。

1. 地域選択

自分のポートフォリオのアセットロケーションは厳密に決めていないが、日本株の比率が高く、それ以外はどこも予定より低いので、選定対象となり得る。
保有しているETF、VWO(新興国)、VGK(ヨーロッパ)、VTI(アメリカ)を比較してみる。
Yahoo! FINANCE(US)にて10年超の長期チャートを見てみる。
グラフ中の上下の直線は自分でえいやっと引いた線である。

1.1 VWO(新興国)

残念ながら長期では上昇しているようには見えない。
今後状況が変わって上昇していくようになるか?と考えても可能性としては低そうである。

VWOの長期チャート

1.2 VGK(ヨーロッパ)

2009年のリーマンショック以降、よく見ると少しは成長トレンドかなと思う。ただし傾きはだいぶ小さい。
配当利回りは3.4%くらいあって、他の地域よりはだいぶ高いので、配当を多くもらおうと思うなら選択するか?というくらい。
VGKの長期チャート

1.3 VTI(アメリカ)

2009年のリーマンショック以降、大きな上昇トレンドである。
ざっくりみても3倍くらいにはなっている。
モメンタムを重視するなら、やっぱりアメリカ株の比率を上げておくのが一番かなと思う。

VTIの長期チャート

2. ETFか個別株か

アメリカ株は個別株も持っているので、個別株にするかを検討する。

2.1 優良株

まずは長期にわたって好調であり、配当もそれなりにある(配当利回り2%台)優良株を比較する。自分が保有しているのはCB、JNJ、MMMである。
5年または10年でVTIと各銘柄を比較したチャートは下記の通り。
各銘柄とも時期によってそれぞれデコボコはあるが、VTIにするか個別株かはまぁ好みといったところか。どれを選んでもそう大きく変わることはなさそう。

VTI vs 優良株(5年チャート)

VTI vs 優良株(10年チャート)


2.2 成長株

次は成長株とVTIとを比較してみる。
成長株として自分が保有しているのはAMZN、GOOGL、NVDA、Visaが該当する。
チャートを比較してみると、VTIが横ばいに見えるくらいに、これらの株価の上昇が著しい。個人的に意外だったのはGOOGLよりもVisaの方が株価上がってるのね。
こうしてみると、またモメンタムを重視するならAMZNかNVDAの買い増しかな?と思うな。

VTI vs 成長株(1年チャート)

VTI vs 成長株(5年チャート)

VTI vs 成長株(10年チャート)



2018年9月11日火曜日

高山緑星著「100倍高のスゴ株!」読了

本屋で投資関連の本を見ていて、タイトルに惹かれて手に取ってみた。
著者は知らない方である。タイトルもちょっと怪しげ。
しかし、中を見るとなかなか良さそうである。
テンバガー株(さらに100倍株)を見つけるための日々のルーチン作業、売買のタイミングについて具体的なことが書いてある。
他の本では、いくつかの銘柄を紹介して終わり、みたいな感じで何の参考にもならないこともあるが、この本では汎用的な条件を提示しているので、その点はいろんな銘柄に当てはめて考えてみることができる。
これなら多くの会社の中からどのような会社に注目するかの参考になりそうということで、買ってみた。

日々のルーチン作業は、本に書いてある通りに銘柄を抽出してみれば良いので、簡単である。抽出した会社の株価推移がどのようになるかを眺めている。
この作業によって、買い対象となる銘柄がそうそうに見つかるわけでもないが、世の中にどのような会社があるのかと広く興味を持つことはできそうである。


この本にある条件の1つは「小型株」。
やはり小型株だなぁということで、最近目を向けるのは小型株が多い。

そうは言っても、抽出する銘柄にはまだ引っかかるものがなく、その条件とは関係なく、ビジネスモデルとかで良さそうな会社の株を実際には買っているのだが。

それでも、少なくとも自分には参考になりそうなところがいくつかあったと言う点で、買って良かったと思う。

2018年6月22日金曜日

株主総会出席:(株)ラクス(3923)

本日はラクスの株主総会に出席。
今3月期はこれが最後の総会。
京阪神ビルディング日本電産とここの3社の総会に出て、ここは一番若くて小さい会社ということもあり、出席者も少なくあっさりと終わった。
3回目ともなるとだいたいの流れに慣れてきた。

(株)ラクス 第18期定時株主総会

1.場所・時間

場所:毎日インテシオ D会議室(大阪市北区、大阪駅近く)
   50人程度の席が用意されていた。30人弱が出席
   まだ若い会社ということもあってか、比較的若めの人(といっても40~50代くらい)が多いように感じた。
時間:10時開始、10:30終了
   あっさりと終わった。

2.内容(概要)

・中村社長が議事進行
・常勤監査役より監査報告書に従って監査報告の説明
・「事業報告、連結計算書類については招集通知の通りです」と説明を省かれてしまった。(質問のある人はどうぞと一応言われたが、質問者はおらず)
・決議案について、それぞれの議案に対し質問・意義のある人を確認し、そのような人がいなかったので、拍手で賛意を表し可決。
ということで、株主総会の内容としてはここまででわずか10分で終わってしまった。

その後、ざっくばらんに質疑応答タイムとなった。

3.内容(質疑応答)

比較的多くの質問があったが、それでも20分ほどで終了し、10:30に散会。
全部の質問はメモできなかったので、メモできたもののみ、記載する。メモが十分でなく、よくわからなくなったものもあるが。。
[Q]が質問、[A]が中村社長の回答

1.[Q]人員の拡充状況は?
1.[A]採用状況は順調。採用チームを増やして給与水準を上げているので、現段階では採用できている。

2.[Q]広告はどういうことをしているのか?
2.[A]タクシーの中の広告とか新しいことを含め色々やっている。

3.[Q]成長性について
3.[A]オーガニックな成長を目指している。

4.「Q]成長性が高いのにびっくりした。
4.[A]メールディーラーは10%の成長率、楽楽精算は40%くらいの成長率。メールディーラーは40%のようにはならなさそう。

5.「Q]M&Aの算定基準は?
5.[A]DCFで計算するのと、数年後にそれ以上に高い値段で売れるか、などを検討して決める。

6.[Q]ベトナムの子会社はなぜベトナムなのか?
6.[A]ベトナムは開発子会社であるが、その時の選択肢としてベトナムが最適と判断した。

7.[Q]海外展開は?
7.[A]現段階ではまだ考えていない。まだ国内で伸ばす余地が大きい。

8.[Q]時価総額100位以内に入るために、M&A以外に自社内での次の種はあるのか?
8.[A]インサイダー情報となるので、具体的なことは言えないが、随時検討している。

9.[Q]経費精算システムやメール配信システムの競合と、その競合に対する自社の優位性は何か?
9.[Q]競合は、メール配信システムはサイボウズのkintoneがあるが、自社のシェアが7割あり優位性を保っている。経費精算システムはSBIビジネスソリューションズとかあと2社ほどある。
自社の優位性は相手よりも物量を投入して速く改善するサイクルを回し、リードを伸ばすこと。

以上でおわり。



2018年6月21日木曜日

個別株投資についての考え方整理

私は全世界の株式を中心としたETF・投信への長期投資をコア投資とし、個別株への投資をサテライト投資としている。
コア投資に対しては、だいたいのアセットアロケーションを固定してNISAで積み立てしていっているので運用としては確立している。
ただ、個別株投資に対しては、まだ戦略・手法などを確立できていない。
そこで思考の整理として、現時点での考え方を下記にまとめようと思う。
なお、これはあくまで私自身の考え方であり、何ら人に強いるものではない。

・個別株を選択する場合は、平均的な株式投資のリターン(年利5~6%程度)よりは多くのリターンが見込めそうな銘柄とする。
・売買のタイミングを計ることは困難である。高いと思っても上がっていくこともあれば、安いと思ってもさらに下がっていくこともある。
・低PER・低PBRというだけでは、万年その状態で株価があまり銘柄もある。
・配当だけでは期待リターンに到達しないので、配当利回りは高いけど成長性に乏しい会社は選ばない。
・ある程度大きな会社がさらに成長するには、成長率という指標では中小型株に比べると不利である。
・企業がまだ若い方が売上を伸ばす、事業を広げられる、すなわち成長できる可能性が大きい。


などと考えてくると、自分が個別株投資でやりたいことは
「中小型株の成長株投資」
だろうなと思えてくる。



2018年6月20日水曜日

株主総会出席:日本電産(株)(6594)

昨日に引き続き、本日も株主総会に出席。今日行ったのは日本電産(株)の株主総会。

永守さんのお話しは以前に「さわかみファンド」の運用報告会の中で講演があり、その時に直接お聞きした。今日は他の取締役や社員の方もいるので、どのような方々かと見に行った次第。

日本電産(株) 第45期定時株主総会

1.場所・時間

場所:リーガロイヤルホテル京都2F「春秋の間」(京都市下京区、京都駅近く)
   1,000人程度の席が用意されていた。
また第1会場に入れない場合の時のために第2会場も用意されており映像で見られるようになっていた。第2会場も合わせると1,500人ほどの出席か。

時間:10時開始、12:18終了

2.内容(概要)

・永守会長兼社長が議事進行
・常勤監査役より監査報告書に従って監査報告の説明
・事業報告、連結計算書類について概略をビデオにて説明
・永守さんより今後の見通しと展望の説明
  ここからいつもの永守節の始まり
・質疑応答
・最後に各議案の決議
  第1号議案の定款の変更については「来年も自分がしゃしゃり出て話しできるようにすることや」との説明。おもしろないところは吉本さんに話しさせて、他は自分がしゃべる、とか。
  第4号議案の目的として、創業者は株を持っているが、これから取締役になる人はあまり持ってない。サラリーマン経営者でもきちんと株価を上げてもらうための制度。とわかりやすく説明してくれた。

3.内容(今後の見通しなど)

以前に聞いたことがある内容もあるが、改めて印象的なことなどを以下に記録する。

・今世の中に4つの技術革新の大波が到来しており、この大波は創業以来大きなものである。
  1. クルマの電動化(脱炭素化の大波)
  2. ロボティクス(ロボット化の大波)
  3. 省エネ家電(省電力化の大波)
  4. ドローン(物流革命の大波)
・世界の電力消費の約半分(53%)はモータが使っている。
・モータは鉄鋼、半導体に次ぐ第三の産業の米になる。
・「車載及び家電・商業・産業用」のグループの比率が約55%と一番大きくなっており、以前の「精密小型モータ」のグループから構造転換が出来ている。
・車載モータは2016年度から2020年度で数は倍増、値段は10倍くらいになる。それはモーターが大型化するから。
・車のフロントガラスに「Nidec inside」のシールを貼ってもらおうと思っている。
・ロボット用減速機の生産キャパは2016年度に対して2019年度は40倍になる予定。
・超扁平アクチュエータ(FLEX WAVE)が"超"モノづくり部品大賞を受賞したということで、ビデオで紹介。
・家電用モータは、モータ単体だと5000億円の市場がモジュール化することで4兆円の市場になる。

・2030年10兆円企業に向かって進める。
・働き方改革について、以前は一時はブラック企業の代表と言われていたが、今はホワイト企業の代表と言われている。
・時間勝負から生産性勝負にする。
・全世界の従業員が12万いて、そのうち1万人の日本人の働き方を強いてもうまくいかない。
・何年か後には残業ゼロにする予定。
・(働き方改革に関するビデオの中で)生産性が2倍になる方法があれば全部受け入れる。

・時価総額ランキング、日本のトップはトヨタで24兆円。日本電産は5兆円。
2030年にはトヨタを抜きたい。
・Institutional Investor誌の全7部門でトップを取った。
(それだけ良い会社の株をみなさんは持っているんですよ、というお話し)
・株主数は現時点で6万人超。10万人を目指している。

以上、ここまでで1時間強。この後質疑応答

4.内容(質疑応答)

質疑応答の時間は結果的に1時間あった。
なるべく多くの質問に答えるという姿勢が印象的だった。第2会場からもきちんと質問を受けていた。
なぜか知らぬが、質問せよというのに自分のことをだらだらしゃべる質問者がいたり、質問か何かわからないことを言う人もいたりで全部は載せないが、以下に書く。
質問者も永守さんも色々しゃべっていたが、要点を自分なりに理解した上で、簡潔に書く。あっさりした書き方になるが、永守さんはなるべくおもしろくやりたいという人なので、和やかな雰囲気で行われた。
[Q]が質問、[A]が永守さんの回答。質問者はおそらく全員個人株主。

1.[Q]新社長はどのように選んだか?
1.[A]仕事が好きで実力がある人。偉くなって祇園で遊んだりゴルフをするようじゃだめ。

2.[Q]社長と副会長はどちらが上なのか?
2.[A]代表取締役社長が上なのは当たり前。ただ対外的に場合によっては副会長が出てくることもある。

3.[Q]オーナー企業として社長継承について過去の見本はあったか?
3.[A]あえていうなら、成功事例としてはホンダと思う。

4.[Q]インドに関してポテンシャルなど
4.[A]インドは中国よりは15年遅れているイメージ。インドに関してもきっちりやっていく。

5.[Q]永守賞について聞きたい
5.[A]モータ業界のノーベル賞のつもりでやっている

6.[Q]減速機はどういうところが良いと思って(会社を)買ったのか?
6.「A]減速機はモータの付属部品のようなものなので買ってきた。

7.[Q]株主数を増やしたい話しがあったが、株式の分割についてはどう考えているのか?
7.[A]そんなんここで言えへんわ。

8.[Q]以前女性の取締役がいたが、いなくなってしまった。女性の登用をお願いしたい。
8.[A]うちはずっと同じ人を社外役員にはしない。4年できちんと交代する。誰でも良いのではなくふさわしい人でないといけないので、ふさわしい人が出てきたら選ぶ。

9.[Q]中小企業の支援をしたいというようなことを以前に言っていたが、どこで受けられるのか?
9.[A]職業訓練の学校をやろうとしている。社会人向けの口座も用意するからそこに入ってもらったら教える。

10.[Q]株主総会を東京でも見られるようにライブビューイング的なことをできないか?
10.[A]京都の会社だから京都で総会をやるのは当たり前。以前にやったことあるが、全然人が集まらなかった。無駄なことはしない。

11.[Q]今日は新社長の声は聞けないのか?
11.[A]まだ今の時点では社長じゃないからそんなん来年や!とか言っていたが、結局吉本さんに挨拶させていた。

12.[Q]会長がいつまでできるのかと心配で会長の顔色を見るためにやってきた。大学の仕事はどれくらいやるのか?
12.[A]顔色を見に来たんなら第2会場じゃなくて、もっとはよ来て目の前に座れ。(至極ごもっとも)
大学の仕事とはいっても日本電産にも人材を供給するので、無関係ではない。大学の仕事もやる。モータのエンジニアを育てる学校がないので、モータ工学科を作って人を育てる。

13.[Q]女性の育成についてどのように考えているか?
13.[A]今までどの仕事も目標を立てて達成してきたが、女性の育成については目標を立てても未達になっている。それくらい難しい。
無理矢理あげても本人も苦しむだけ。何年か経ったら上がってくると思う。

14.[Q]人材を他社に取られたり、出て行ったりするともったいないと思わないか?
14.[A]今までいろんな会社を買収して大きくなった。1番の会社(自社)から他社が人を取って行くのは当たり前。そんな小さなことを言ってても仕方ない。どんとこいと構えるだけ。

15.[Q]どのような人間を採れと人事に言っているのか?
15.[A]偏差値偏重主義がダメ。一流大学も三流大学も変わらない。勉強さえできたらいいんじゃない。自分の大学はそのような学校にはしない。

16.[Q]世界シェアはどれくらいか?10兆円企業になったら需要が足りなくなるのでは?
16.[A]商品によっていろいろ。DCブラシレスモータ全体で言うとシェア6割くらい。
モータの市場規模は1000兆円くらいになるので、10兆円は小さなもの。

17.[Q]大学への教育は理解したが、中学・高校にもアピールしたらどうか?
17.[A]小学校でモータ製作の授業をしたりしている。京都学園大学は幼稚園を持っている。将来的には附属高校も作っていきたい。

18.[Q]日本電産は親会社が現業もやっているが、持ち株会社制とどちらがいいと思うか?
18.[A]他がやっていることには興味ない。形式論は関係ない。今は今の形が良いと思っている。

総会のお土産としては、入場時にお茶をもらったのと、退場時にお土産をもらった。
内容を見てみると、鶴屋吉信のお菓子、明日葉の野菜ミックスゼリー、永守さんが理事長となる京都学園大学(京都先端科学大学に改称予定)の案内だった。
お茶と野菜ミックスゼリーは「日本電産グローバルサービス(株)」という会社が販売者となっていた。こんなものまで内製しているのね。
さすが。
日本電産グループが販売するお茶

京都先端科学大学(現:京都学園大学)の案内
野菜ミックスゼリーと鶴屋吉信のお菓子

日本電産グローバルサービスの健康食品のカタログ


2018年6月19日火曜日

株主総会出席:京阪神ビルディング(株)(8818)

本日京阪神ビルディング(株)の株主総会に出席したので記録しておく。

ちなみに今回が人生初の株主総会。どういうものか行ってみたかったが、昨年まではサラリーマンをしていたので、出られなかった。
今はセミリタイアで平日に時間があるので出席できるようになった。
出席することでそれぞれの会社への理解が少しでも深まればと思う。


京阪神ビルディング(株) 第95回定時株主総会

1.場所・時間

場所:ヴィアーレ大阪2F「安土の間」(大阪市中央区、地下鉄本町駅近く)
   400人程度の席が用意されており、6~7割程度の入りか。
時間:10時開始、11:05終了

2.内容(概要)

・南社長が議事進行
・常勤監査役より監査報告書に従って監査報告の説明
・招集通知の内容に沿って事業の経過と成果、続いて連結計算書類の説明。この説明は音声合成?か事前録音?の女性の声でよどみなく読み上げていた。
・対処すべき課題について、南社長自身が説明したが、直近の物件の取得状況などを話しており、「それ課題?」というような内容だった。
・引き続き南社長より議案の説明
・次は質疑応答。まぁこれがメインだと思うので次に詳しく書く

3.内容(質疑応答)

・「1人2問でお願いします」との南社長の発言によりそれぞれ2問ずつあり。
・ちなみに内容についてはメモ書きを元に書くが、適宜自分が理解した内容で記載する。聞き間違い・漏れなどの可能性もある点はご容赦願いたい。
・[Q]が質問内容、[A]が南社長の回答内容である。

個人Aさん

A-1.[Q]投資有価証券の保有が多い。それよりは物件の取得に努めるべきでは?

A-1.[A]投資有価証券は過去からのテナント・取引企業など長年にわたる経過で持っている。もともとの取得価格は43億円である。それぞれ持っている意味がある、都度検討はしている。持っている意味がないと判断するものは売っており、前期は4銘柄売っている。引き続きつど検討していく。


A-2.[Q]取締役の中で社外取締役を多くやっている人がいるが、きちんと職務を果たしているのか。社外に専念してもらった方が良いのでは?

A-2.[A]当社の取締役会の運営は支障なく出来ており、問題ない。

個人Bさん

B-1.[Q]新町ビルとか良いビルを持っていると思う。危機管理は出来ていると思うが、充実しているか?大阪は高潮の危険もあると思うが対策できているか?

B-1.[A]耐震基準に沿ったビルとしており、防潮対策や定期的な訓練なども実施している。機器類は主たるものは地下ではなく屋上に置いてある。機器類を地下においてあるビルでも屋上に移す計画をしている。


B-2.[Q]社外取締役に聞きたいが、他社が保有している物件と自社が保有する物件の違い(優位性)を客観的な観点で教えて欲しい。

B-2.[A](事業に関することなのでと社長が回答)予防保全という考え(コンセプト)で運営しており、問題が起きてから対処するのではなく、日々の点検を重視している。それがテナントにも受け入れられていると思う。またオフィス、データセンターなど4つの領域を持ってバランスを取っているのも特徴だと思う。

ストラテジックキャピタルの人

C-1.[Q]取締役の選任について、従前より住友銀行出身者が多く、多田氏が選ばれても社内取締役の5/6が住友銀行出身者である。住友銀行のOBに牛耳られている・私物化されていると取られても仕方ないのではないか?指名委員会を中心にして幅広く人材を求めるべきでは?

C-1.[A]必ずしも住友銀行出身者で占めているわけではない。約50人という人数で一人何役も掛け持ちして仕事をしており、社内で登用するにはまだ人が足りない。
また社外から中途採用などしており、取締役としても任用している。執行役員制度も作って内部東洋していくことも考えている。
ヘッドハンティングについては1度や2度の面接でその人のことがわかるのかなと思う。したがって知り合いのゼネコンにも聞いたりしている。


C-2.[Q]最近株価が上がって1000円になったと言ってもBPSは1154円であり、PBRは1倍以下である。さらにこのBPSは簿価であり、時価で自分なりに計算するとBPSは1980円で、PBRは0.5倍程度になる。
以前に社内の○○さん(名前失念)と話しをした時に、不動産の取得について不動産を持っている会社をM&Aで買うのも一案と言っていたが、逆に当社を格安で買収される畏れもあるのでは?現状の株価についての認識を聞きたい。

C-2.[A]株価が低いとは自分も思っているが、株価はマーケットの需給などによって決まるものであり、自分がどうこう出来るものではない。出来ることとしては、事業をがんばる、投資家への説明会やIRなどで認知度向上に努めたい。
不動産の価格については鑑定をするところがそのような価格を出すが、実際に買う時・売る時で大きく変動すると考える。

個人Dさん

D-1.[Q]私は全盲の盲人であり、たくさんの株を持って総会に出ている。この会社は女性の取締役がゼロであるがどのように考えているのか。

D-1.[A]45名の社員のうち、女性は13名と少なく、その中で女性管理職は2名である。将来的に取締役となっていくことを期待したい。


D-2.[Q]障害者の雇用について、2%の雇用義務があると思うができているか?

D-2.[A]当社は雇用義務となる企業ではないが、今後考えていきたい。

再び、ストラテジックキャピタルの人

C-3.[Q]指名報酬委員会を作ったと思うが、リリースが出ていないので内容を確認したい。
作った理由、構成人員、多田さんは委員会で取り上げてられるのか?

なお、後の決議では表明できないので今言うが、取締役の選任について会長と社長については、会社の価値向上が出来ていないので、反対する。これについては回答不要だがきちんと記録には残して欲しい。

C-3.[A]作った理由としては、役員の登用は企業価値の向上に重要と考えているので作った。人員は社外2名、社内2名(会長と社長)の4名。多田さんについては委員会で1回以上取り上げている。


以上が、株主総会と質疑応答の内容である。
質問に対して十分にきちんと答えているか?といえば不十分なところもあると思うが、低PER・低PBRの会社としてはこんなところか??


なお、総会のお土産としてFORTNUM & MASONブランドのお菓子をいただいた。(作っているのはユーハイム)





2018年5月10日木曜日

税理士ドットコムで税務相談

確定申告時に相談したいことがあって、確定申告の期間中に確定申告会場に行ってみたが、その時は「確定申告の書類を書きながら聞く」と言われ、取りやめたものがあった。
自分が住んでいる市で税理士会が無料の税務相談をしているが、日は限られているし、予約は必要だしで使い勝手が少々悪い。

ということで、ネット検索してみると、「税理士ドットコム」というサイトで無料で税理士に相談できることがわかった。

ユーザー登録してさっそく質問を書いてみると、1時間もしないうちに1件回答があり、翌日には違う税理士さんからの回答があった。

いただいた回答で持っていた疑問は解消してすっきりした。

税務相談をしたい、税理士さんを探したいという時はおすすめのサイトである。

税理士ドットコム



2018年5月8日火曜日

損切りの効果(結果)

最近読んだ投資本のうちで二冊が「損切りは大事」と書いてあった。

「実践 生き残りのディーリング」(矢口新 著、パンローリング)より
86 損切りの徹底
損切りが難しいなどといっているうちは、まだ駆け出しです。
損は切るもの。アゲインストのポジションは、持ってはならないものなのです。 アゲインストのポジションからは、まともなものは何ひとつ生み出せません。必要以上のエネルギーを浪費させ、相場観を狂わせ、機会利益を減少させ、ひいては取り返せないほどの損を抱える危険をはらんでいるのです。
「ミネルヴィニの成長株投資法」(マーク・ミネルヴィニ著、パンローリング)
「第12章 リスク管理1ーリスクの性質」より
株式投資の手法に関係なく、大きな損失からポートフォリオを守る方法はひとつしかない。それは損失が小さくて、雪だるま式に増える前に切ることだ。
 絶対に損を出さないと言えるほど、トレードがうまい人はだれもいない。間違いは避けられない。しかし、間違ったままでいるのは、自分でそうしていることだ。間違ったままでいると、致命的になることもある。
と言ったように、繰り返し記述されている。
そして損切りをすることは難しいとも書いてある。
自分も過去に個別銘柄を買って値段が下がったものを、ナンピン買いしたり、数十%下がっても持ったままだったりということが何度もあった。
これらの本を読んだ今年の3月頃に損が出ていた銘柄をバッサバッサと売却した。
購入してから1ヶ月も経っていないものもあれば、数ヶ月経ったものもあった。
売却から2ヶ月ほど経って、それらの株価がどうなったのかを見てみた。

売却した銘柄数:10のうち

  • 損切りした価格よりさらに下がっているもの:3
  • 損切りした価格より上がっているが、元々の買値よりは下のもの:6
  • 元々の買値よりも値上がりしたもの:1
となった。
損切りしたものはやはりトレンドが悪いものが多く、値上がりしていない。
損切りは必要経費と考えてとっとと切っていこうと思う。





2018年4月27日金曜日

さわかみファンドがオラクルを購入

さて、最近の日本株アクティブファンドといえば「ひふみ投信」が大人気であり、
「さわかみファンド」は投資ブログ界隈ではあまり言及されない。
私は家計用の資産形成(自分の資金とは別勘定)を2000年12月からさわかみファンドにて積立投資をしている。

久々にさわかみファンドの月末のレポートを読んだら、初のアメリカ株として「オラクル」に投資していたことがわかった。
保有株数は下記の通り。
  • 2018/3末時点のレポートでは15,000株
  • 2018/4末時点のレポートでは50,000株

「さわかみファンド」は1999/8の設定来、日本株にのみ投資してきていたが、日本株のみに限定しているわけではなかった。
昔から、「外国株にも投資することはありうる」と言っていたが、設定から20年弱にしてようやく投資したのが、オラクルだった。

しかし、なぜオラクルなのか、なぜこのタイミングなのかと言ったことは不明。

月次レポートの組み入れ銘柄の部分はファンド保有者は最新号が見られるが、非保有者は2ヶ月前のものしか見られない。

月次レポートのリンク
https://www.sawakami.co.jp/know/fund/report/

2018年4月22日日曜日

最近の株安で考える

今年の2月くらいから、アメリカ株、日本株と共に軟調になっている。

1月から2月にかけて日本株の個別銘柄をいくつか買った。
それらのいくつかは買値よりマイナスとなって、「あーあ」となっている。
しかし、昨年の2月~10月くらいに買ったものはプラスなので、まだ大丈夫。

個別株を買って下がってしまうと、本当にその銘柄を選んで良かったのだろうかと不安になる。もちろん長期的にこれから成長するだろうということを想定して買っている。

たまたま市場の軟調につられて下がっただけだろうし、業績はここ数ヶ月で変わってないし、そんなに心配はしていないが、それでも心は落ち着かない。
昨年末から今年の1月くらいまでは市場の勢いもあり、「大きく増やすならファンドより個別株だろう」とイケイケドンドンだった。
そう考えると、個別株の投資は値動きが大きく、銘柄選択の難しさもあり、面倒だなと思う。

ベースとしてのコア投資の方は、

  • ETF:投資してから5年以上経過して、年4回の配当があることもあり、すべてプラス、問題なし
  • 投信:積立投資で積み上げており、市場が強くても弱くても問題なし。

という状況。

このようなコア投資があるから資産運用全体としては問題ない。

2018年3月23日金曜日

セミリタイア後の投資状況

昨年9月にセミリタイアとして仕事を辞め、現在は無職の状態である。
在職時と現在の投資状況を整理してみよう。

1.在職時

在職時は毎月の給与から積立投資をしていた。
  • 70,000円/月をNISAで投資信託の積立投資
  • NISA枠をいっぱいにするまで、投資信託をスポット投資
  • それでもお金が余る場合は個別株・ETに投資(ボーナス時など)
という感じで進めていた。

2.セミリタイア後

セミリタイア後はどうしているか?
  • 70,000円/月をNISAで投資信託の積立投資
  • NISA枠をいっぱいにするまで、投資信託をスポット投資
  • 20,000円/月iDeCoで投資信託の積立投資
あれ?給与収入ないのに積立投資できるの?と思うかもしれないが、
現金資産として銀行預金にある程度保有しているので、今はまだその中から積立ができている。
ただそのうち(数年以内)厳しくなっているので、その後は課税口座の株式または投資信託を一部売却しつつ、非課税のNISA・iDeCoに変えていくつもり。

あと、自分の資産ではなく、家庭の資産として積み立てている投資信託を定期的に解約して、賃貸住宅の家賃支払いに充てていく。
それでも約7、8年はまかなえると思う。

定期的な給与収入はなくなってしまったが、配当収入やら手持ちの株式の一部を売って、他の銘柄に変えていくことで、株式投資に対する充実度?を保っている。

給与収入ががっぽりなくなったはずだが、日々の生活は至って平穏である。
それは支出もだいぶ減ったからだと思う。
給与から毎月天引きされていた健康保険料とか厚生年金などがなくなり、これらは年に1回まとめて払うだけなので、その時は負担感を感じるが、それ以外の時はあまり支出がない。

働いている間は外食費やら色々かかっていたが、家にいることが多くなって必要最低限くらいの支出をしていたら、そんなに支出の負担感もない。
無理して倹約してはいないが、自然と支出を抑えるような意識は働いてしまう。


ということで、セミリタイアしても、現時点では投資状況はそれほど変わっていなかった。


2018年2月16日金曜日

確定申告完了(e-Tax利用)

確定申告をすべて完了した。

前回確定申告の入力は国税庁の確定申告のページで完了させていたので、最終確認してe-Taxで送信するだけ。

前回作成したデータを読み込んで申請内容を最終確認する。
提出日として今日の日付を入力し、PCにICカードリーダーを接続、マイナンバーカードを読み込ませて申請。

画面に従って進めるだけなので、特に問題なし。

昨年までは書類作成したものを印刷して送付していた。
その印刷して封筒に入れ切手を貼ってポストに入れるという手順が必要なくなったので、大変楽になった。


2018年1月25日木曜日

確定申告:所得税と住民税の課税方式選択について

さて、今月発売のマネー雑誌は毎年おなじみの確定申告の記事。

所得税と住民税の課税方式を別に選択できる旨が明確になったとの記事ももちろん掲載されていた。
売却損がない前提で、配当所得を総合課税にするか申告分離課税にするかを選択する場合、課税所得が695万未満なら総合課税がお得ということだったが、これは所得税と住民税の課税方式が同じ時の話し。
所得税と住民税の課税方式を別にする場合は、課税所得が900万未満までは
「所得税:総合課税、住民税:申告不要(または申告分離課税)」
の方がお得になるらしい。
といっても695~900万の場合、その差は0.2%分なので微々たるものだが。。

参考記事:
マネーの達人:今後住民税の配当所得の課税方式選択で総合課税はあり得ない

さて、自分はこれを選択するか?

いやまぁ少額だし、面倒だから今年は申告分離課税にしとくか。。
所得が695万未満の場合はもうちょっとがんばる気になるだろう。




2018年1月22日月曜日

iDeCoの設定全部完了

楽天証券のiDeCoの記録関連運営管理機関であるJIS&Tから「拠出再開」お知らせがきた。
「お客様の申し出によりiDeCoへの拠出を再開することになったので連絡する」とのこと。
iDeCoの申し込みをしたのだから当たり前なのだが。
これで楽天証券のiDeCoのページを見てみると、きちんと拠出額・掛金の配分状況が申し込み通りに反映されていた。

楽天証券でiDeCoの口座が開設されてからも、前の確定拠出からの資金移管・買い付け・拠出の設定でなんやかんやと1ヶ月近くかかったことになる。

上記まで書いたのが、本日の午前中。
本日の午後、国民年金基金連合会からまた郵送物があったので、以下追記する。

国民年金基金連合会からの郵送物にあったのは、

  • 個人型年金加入確認通知書
  • 掛金納付及び引落しについてのお知らせ
である。
通知書には第一号被保険者であることとと、個人型年金の資格取得日が書いてある。
先日の「運用指図確認通知書」と1つにすれば良いのにと思ってしまう。

「掛金納付及び引落しについてのお知らせ」には掛金の金額、引落口座が記載されている。
午前中に楽天証券のページを見た時に、「引落口座は何にしたっけ?」と思っていたのだが、これに書いてある。
iDeCoの拠出は楽天証券の預り金が充当されるのではなく、指定の銀行口座から毎月引き落とされる。証券会社の運用額は毎月これで少しずつ積まれるわけね。

私の場合、資格取得日が昨年の11/20となっていて、掛金は11月分から引かれる。
このため初回の引落金額は毎月の掛金の2倍の金額になっている。
1月に引き落とすのなら、11・12・1月の3ヶ月分が引かれるのか?と思うが、2ヶ月分みたい。相変わらずよくわからない。

なんにしろ、これでようやくどの口座からiDeCoに掛金が移動して、いつから始まるのかが明確になった。



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2018年1月13日土曜日

iDeCo関連の明細が来た

iDeCo関連の書類がJIS&Tと国民年金基金連合会からそれぞれ送られて来た。

1. JIS&Tから来たもの

JIS&Tは楽天証券の記録関連運営管理機関。
前の会社の企業型DC(確定拠出年金)からiDeCoに移管した年金資産で購入した投信の明細が送られてきた。
これを見ると、外国株・債券の投信が遅れたのは、正月を挟んでいたからだとわかった。

移管後の投信の購入日
銘柄(Ticker)発注日約定日受渡日
三井住友つみたてNISA日本株インデックス2017/12/252017/12/252017/12/29
たわら先進国株式2017/12/272017/12/282018/1/5
たわら先進国債券2017/12/272017/12/282018/1/5

2. 国民年金基金連合会から来たもの

以下のものが同封されていた。

  • 個人型年金運用指図確認通知書
  • 個人型年金移管完了通知書
  • iDeCo 加入者・運用指図者の手引き
  • 個人型年金規約
通知書によると、資格取得年月日は昨年の11/20で、発行日が今年の1/4になっている。
この通知が来たらきっと楽天証券のページにも運用指図者として登録されることだろう。

移管完了通知書には移管したものに対して、手数料が2,777円取られていることがわかった。


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2018年1月10日水曜日

今年のふるさと納税について

昨年まではふるさと納税をして、いろいろ特産品をもらっていた。
今年は今のところ働く予定がないので、所得税額が低くなり、ふるさと納税をするメリットがなくなる。
控除金額のシミュレーションをしてみたが、200万円の所得では1万5000円がお得になる寄付額となる。
少なっ。

昨年まではふるさと納税でお米をもらっていたが、それができなくなるので、普通に楽天でお米を買った。

ふるさと納税という楽しみはなくなってしまうが、昨年まで色々体験したので、良しとしよう。


確定申告の書類作成完了

昨日から確定申告書類の作成を国税庁のサイトで始め、今日楽天証券で特定口座年間取引報告書がダウンロードできる状態になっていたので、さっそくダウンロードして確定申告書類を完成させた。
昨年は会社を退職したので、作成は大変かと思ったが、それほど大変ではなかった。
昨年中に必要な書類をだいたい集めていたから、その集計をするだけだったというのも、大変ではなかった理由でもある。

記入したものは、

  • 給与の源泉徴収票を記入
  • 生命保険、国民年金の記入
  • ふるさと納税の記入
  • 医療費の記入(10万円を超えたため)
  • 特定口座の取引報告書の記載内容を記入
退職金はどうするのか?とネットを検索してみたら、退職時に会社が源泉徴収の処理をしていたら、特に何もしなくてよさそうだった。

株式の取引・配当にかかる課税方式を総合課税にするか、申告分離課税にするかも確認。
ネット検索では所得が695万円以下なら総合課税が得になると。
自分の場合所得がちょうどこの金額に近かったので、それぞれの場合の還付額を確認した。
国税庁のページで確定申告書類を作成していると、総合課税か申告分離課税かボタンの切り替えだけで還付額(納付額)がわかるので、便利だね。
自分の場合まだ申告分離課税の方が還付額が大きかったので、今年はこちらを選択。

今年は途中で退職をして収入がなくなったので、結構な額の還付がある。うれしい。


2018年1月7日日曜日

iDeCoの移管状況はよくわからない

前回のiDeCoに関するブログ

iDeCoの口座番号など届く

からiDeCoの口座の状況をチェックしているが、どうもよくわからない。

最初見た時は残高などが全くなく、12月末になると移管金の中から日本株の投資信託のみ買われていた。
外国株投信も買う設定していたのに、なかなか買われないなぁと思っていたが、今日口座をみるとようやく外国株投信と外国債券投信が買われていた。
これでようやく移管金の分の投資が完了したことになる。

ただ、申込時に設定した掛金の配分状況はまだ「未設定」となっていて、「掛金の配分確認」のページを開いても
「当画面は、掛金の拠出がない運用指図者の方はご利用頂けません。」
と表示される。
そのうち掛金の設定はきちんと反映されるのだろうか??